抄録
デザインプロセスにおけるプロダクトデザイナー(デザイナー)の重要な役割の一つにプロダクトデザイン評価(評価)がある。そしてその評価は様々な場面, レベルでの意思決定の材料として用いられる。現在行われている評価は一定人数のターゲットユーザー(ユーザー)の属性を持った被験者にアンケートやインタビューを通し評価を得る方法が主流である。しかしこの方法ではユーザーの属性に合う被験者を一定人数集めなければならず時間的, 金銭的にコストが高くなる。その為, 実際は殆どの場面でデザイナーによる「このデザインがどう思われるか」という評価の予測(評価予測)が行われている。しかし, デザイナーの評価予測精度に関する研究はなく予測精度に疑問が残る。そこで本研究では2度の実験を通しデザイナーの評価予測の確かさを明らかにし, その精度を上げる方法を模索する事で, 実際のユーザーの評価と代替できる方法について研究する。以上より、本研究の独自性は評価を得る為の材料をユーザーによる「このデザインをどう思うか」という評価ではなく, ユーザーに「このデザインがどう思われるか」というデザイナーの評価予測とするところである。