抄録
藍染は台湾三峡における最も重要な産業であった。しかし、時代の流れとともに産業構造は変化し、人々は化学繊維と合成染料を用いた布による商品が隆盛することによって、三峡地域における藍染産業は縮小を余儀なくされている。その一方で、2001年、三角湧文化協進会が発足し、同協進会は三峡藍染産業の振興を行なってきた。本研究においては、三角湧文化協進会都との協働によって、藍染商品の開発を行った。特に、フィールドサーベイを通して、三峡地域の特色を発見し、それを藍染商品へと活かすことができたと考えられる。以下に、本研究で得られた知見を述べる。1)藍染は色落ちしやすい。商品の設計時に特に考慮しなければならない。2)藍染には、「静か」で「優雅」というイメージがある。開発商品のイメージとの適合に注意すべきである。3)異なる素材を用いるときは、藍染の特徴をより良く表現すべきである。4)地域の特色を生かした商品は、観光産業の推進に対しても有益である。