抄録
今日の様々な機械や機器には「使いやすさ」や「分かりやすさ」といったユーザビリティの向上だけではなく、「楽しさ」や「面白さ」といったユーザの満足度や幸福度を満たす「豊かなインタラクション」が必要となってきた。これに関してD.A.Norman(2004)はそのような情動的な側面は人間にとって大変重要な要素だと指摘すると共に、それらを満たす魅力的なデザインは時間の経過と共に減少する「情動的なインパクト」の持続がデザインの課題であると述べている。M.W.Krueger(1991)はインタラクティブアートの分野において、鑑賞者と作品間のインタラクションは自由に構築できると述べている。そして、鑑賞者は作品との対話を通じて作品の意図を理解する事により、「新たな体験」ができるとしている。本研究ではインタラクティブアートを介して鑑賞者に「新たな体験」を提供し、「情動的なインパクト」を持続させるために必要なインタラクションやプロセスを提案する。