抄録
本研究は、福井県越前市のタケフナイフビレッジ協同組合青年部との共同研究による、新しい刃物鋼材の実用化に向けた基礎研究である。「越前打刃物」は、約700年の歴史を持ち、昭和54年に全国打刃物業界では初めて、伝統的工芸品としての国の指定を受けた。今回の研究は、新素材「チタン圧延クラッドメタル」と、伝統技法である「火造り鍛造」を組み合わせた、新しい取り組みである。チタンクラッドメタルは中心材に炭素鋼とステンレス鋼で実験を行った。切断実験はプレス加工機とレーザー加工機で行った表面加工実験は陽極酸化法により単色とグラデーションを試みた。試作制作においては、同協同組合の山本直氏の協力と技術指導もとで研究を進めた。