抄録
さまざまな情報システムが研究開発において、ユーザーの視点を考慮した設計の重要性が議論されている。加えて、多くの人が"共創"の重要性を指摘している。これは、システムの研究開発チームとそのユーザーが、研究開発の成果が本当に利用されるために、彼らの創造力を引き出して共同することを意味する。著者らは、看護サービスのための次世代ソフトウェアツールおよび活動を構築するために、医療サービス分野およびデザイン分野と技術分野が共同する研究プロジェクトを実施している。このプロジェクトでは、"コトのデザイン"を適用するプロセスの構築を目指して取り組んできた。この手法のポイントは、看護師の経験や表現を資源に基本デザインを展開するところにある。本稿では、このプロジェクトの共創過程を報告し、また、そこで起きた共創のあり方として、中心(センター)の移行について考察する。