抄録
ワークショップにおいて、しばしば、参加者の体験をきめ細やかに記録し、共有することを求められることが多い。これは、多様な人材が参加する学習環境において、一方的な情報の伝達のみならず、参加者それぞれの専門性や経験値、積極性などによって、ワークショップ全体のプロセスも大きく変化するからである。ワークショップの記録は、文字による状況記録に留まらず、文字情報では記録に留めにくい、外的環境を記録することで、参加者自身が振り返りやすく、また、他者との体験の共有を円滑に行う際のツールとして、使用可能なように準備しておく必要がある。本研究では、芸術系大学の初年度教育として実施したワークショップを映像により記録・編集し、(1)時間経過に伴う印象の変化、(2)半年後の自分の変化、(3)ワークショップの省察手法について知見を得た。