日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第61回研究発表大会
セッションID: PA10-39
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曲線的構造美から生成される家具のデザイン
佐野 大貴赤井 愛
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抄録

非常に重量があるにもかかわらず軽やかに見える建築構造の視覚的効果をプロダクトデザインに取り込むことで既存のテーブルと異なるデザインを創出する。 どのような建築構造があるのか現状を調べた結果、軽やかに見える建築構造は、直線的構造と曲線的構造の2種に分類することができた。 その中でも、曲線的構造が持つ、浮遊感や軽量感などの視覚的効果に着目し、スケッチとスタディモデルによる検討行い、次のようなテーブルを提案する。「kumoi」は継ぎ目のない1枚の鋼板から成り、ユーザー自身があらかじめカットされた切り込みに沿って鋼板を引き伸ばすことで立体が形成される。 また、曲げ伸ばしによって好みの形状を創出できる。 このように、建築の構造的な美しさを家具に取り入れることで、天板と脚部の境界がない曲面で構成され、非常に軽量という従来のテーブルとは大きく異なるデザインが実現できた。  

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© 2014 日本デザイン学会
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