抄録
本来日本人は床座の生活をしていたが、戦後イス文化が導入されてからは床座・イス座両方の混在状況が続いている。西洋から伝わった家具のうち、イスはくつろげるよう人間工学的に人の身体に合った形をしている。一方、日本人が古くから行ってきた床座的なくつろぎは広いスペースの上で人間が自由に姿勢を変化させて行うものである。これまで床座的なくつろぎ方からのアプローチによって作られた家具はほとんどなかった。そこで今回、その床座的なくつろぎを目指した座家具を制作することで日本人に合ったくつろぎのスタイルを再び考えるきっかけとしたい。