抄録
タッチパネルは、普及に伴って使用機会が増えている。しかしタッチパネルは、触覚的な操作感の薄れにより、誤操作の要因になることも多く指摘されている。 本研究では、タッチパネルを搭載した携帯情報端末を用いて、様々な指操作に連動した振動を被験者に与えた。そして、振動の構成要素を変化させることで、被験者に対して特定のイメージを与えることが可能かどうかを明らかにした。本実験では、1操作につき8種類の振動パターンを健常者、高齢者に体験させ、9の評価項目に関して回答をさせた。これを7操作繰り返した。この振動パターンおよび指操作は、予備実験から導出している。分析の結果から、種々の操作に連動して発生する触覚刺激に対し、2者に共通する特定のイメージが存在することがわかった。加えて、機器操作に適用すべき触覚フィードバックを容易に選択できる「操作に応じた触覚フィードバック参照モデル」を作成した。この参照モデルを元に、特定の印象を抱く振動の構成要素を選定することで、年齢を問わず、より直感的な操作に繋がると思われる。