抄録
近世、近代の地図や絵画史料に見られる地形では村落を取り囲む水田、畑、河川、丘陵などがそのまま土地の形状として読み取れる。本来、地図は示されるものがそのまま地形を表し、地域の景観を解読させる機能を有していた。現代の地図では都市機能の拡張により住宅、産業、行政施設などの配置に占められ、自然による地形的特徴を示すこと困難になっている。古地図や近世絵画などの絵画史料によって、再現された歴史景観から地域景観デザインのあり方を考察し、現代の地域景観においての指標となる要素をまとめ上げる必要性を提案する。