抄録
昨今注目されているNatural User Interface (NUI)の代表であるジェスチャによるUI操作は,様々なベンダーからハードウェアやSDKが提供されるに伴って多種多様な提案がなされている.しかし,現状では標準的・一般的と呼べるようなジェスチャの操作作法が確立・普及しているとは言いがたい.一貫性のあるUIを提供することはユーザビリティのために重要であるが,各ベンダーが様々な独自のジェスチャを適用しているのが現状である.そのため本研究では,一貫性のあるジェスチャ操作提供をサポートするための共通のデザインポリシー構築を目指した.特に,デザインパターンとして現状のジェスチャの体系化を試みることで,様々なアプリケーションで容易に一貫性のあるジェスチャが適用できるようになることを目指す.