日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第63回研究発表大会
セッションID: C7-04
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平仮名の形態特徴による日本語本文用明朝体と角ゴシック体の分類の検討
楊 寧伊原 久裕
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抄録
日本語タイポグラフィには、書体を選ぶための基準となる書体の特徴に基づいて分類した研究が複数あり、書体全体を「伝統的/現代的」に分類する方法が固有の分類基準である。しかし、何が「伝統的」で、何が「現代的」かといった判断は見た目の大まかな印象から、ある程度は可能であるが、文字組において重要な本文用の書体は、その見かけ上の違いを把握することは容易なことではない。以上の問題を踏まえ、より厳密な判断指標で書体の分類を記述する方法を探ることが研究の目的である。本稿では、日本語本文用明朝体と角ゴシック体を対象に、「伝統的/現代的」といった書体の分類の判断指標を、平仮名の形態特徴の分析を行うことによって検討する。 平仮名の物理的な形状特徴と歴史経緯に基づいた分類に比較検討したところ、平仮名・漢字の字面面積比と平仮名のフトコロの大きさは、「伝統的」、「スタンダード」、「現代的」といった書体デザインの傾向に比較的に対応していることがわかった。また、形態属性を計測することで、メーカーや書体名に依存しない書体のデザインの特徴が見いだせるため、より正確的に書体を分類することができると言えよう。
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© 2016 日本デザイン学会
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