日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第63回研究発表大会
セッションID: C8-03
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協調作業を促すためのタンジブルなプログラミングツールの制作
八城 朋仁迎山 和司原田 泰
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抄録

本研究では,子ども向けプログラミングワークショップにおいて協調作業を促進するタンジブルなプログラミングツールの開発を目指している.プログラミングワークショップでは,参加者同士の交流を図ることも可能ではあるが,プログラミング作業を協同で行うことには困難が生じる.そのため,プログラミングツール自体の発展が必要である.先行研究では,協調作業を促すための要素としてタンジブルなインタフェースが有効とされている.そこで,3つのワークショップ実践を通して,タンジブルなプログラミングツールのコンセプトの立案を行い,開発を行っている.開発しているプログラミングツールはブロック同士をケーブルで繋げることで、電気回路を動作させるプログラムとして実行することができるツールである.コンセプトは電気工作とプログラミングツールをミックスする,プログラミング環境に直接干渉する道具立てを可能にする,プログラムの構造を視覚化する,の3点である。本稿では,開発しているタンジブルなプログラミングツールの機能と,3つのワークショップ実践からコンセプト立案に至るまでを紹介する.

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© 2016 日本デザイン学会
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