愛知県犬山市は国宝犬山城や犬山祭、木曽川うかい、博物館明治村などを有する有数の観光地であった。しかし近年観光客は減少し、1989年に40万人あっ た国宝犬山城の年間入場者数は2003年には19万人にまで減少していた。本研究者は2008年より犬山市観光協会の依頼により、観光情報のwebサイトや各種媒体のデザインのディレクション、イベント、グッズなどのコンテンツ開発等を行ってきた。本稿では犬山観光情報webサイトのデザインの経緯と、観光振興における情報発信について多面的かつ長期的な展望で取り組むことの重要性について述べる。