抄録
本稿では、ターゲット別の最適なキャンペーン手法の違いについて、アンケート調査と、その分析を手掛かりに探っていく。昨今、「オムニチャネル・ショッパー」と呼ばれる新しい購買客層が重要視されている。この新しく現れてきたオムニチャネル・ショッパーは、単にその購買行動だけではなく、プロモーションに対する反応の度合いが、そうではない生活者と比較して差異が存在するのか、また、オムニチャネル・ショッパーと呼ばれる生活者の中でも、性・年代や、キャンペーン応募時に購入する商品の違いによって差異が存在しているのかについて、アンケート調査によって明らかにする。本調査で明らかになったキーワードは3つあると考える。応募方法については、「即時応募」、当選形式については、「タイムラグの少ない当選結果発表」、希望景品については「生活密着景品の提供」である。この結果は、オムニチャネル・ショッパーと呼ばれる存在が、そうでない生活者とキャンペーンに対する態度に違いがあるということを指すと同時に、生活者に対してより魅力的なキャンペーン設計へとつながる可能性のあるものであることを示唆している。