抄録
盲導犬と盲導犬ユーザー(以下ユーザー)との歩行時には、ハーネスを装着せねばならない。ハーネスは『胴輪』と『ハンドル』からなり、そのデザイン、機能的な選択肢は多くない。このハーネスと併せて使用されるのが『ドッグバッグ』『ハーネスバッグ』と呼ばれるファスナー式収納袋(以下ドッグバッグ)である。ドッグバッグはハンドル部分に取り付けられ、主に(1 ) 盲導犬使用者証の掲示及び「お仕事中です」の表記により、盲導犬であることを示す、(2) 排泄用品を収納する、という2つの役割を担う。このドッグバッグの使用状況についてのヒアリング調査から、出し入れのしにくさ、ハンドル部分が重くなることで盲導犬の挙動が伝わりにくくなる、盲導犬への負荷がかかるなどいくつかの課題が明らかになった。大阪工業大学では2013 年より、盲導犬とユーザー双方の快適な歩行を目指しハーネス(ハンドル)のプロトタイプを制作しているが、本研究では、更なる快適性の向上を目指し、ドッグバッグに求められる要件を明らかにすると共に、ハーネス(胴輪)一体型ドッグバッグの形態について提案を行う。