抄録
本報では、室内防災に寄与する家具およびインテリア用材の提案を前提とし、タケの1次加工材および 2 次加工材である集成材について、視覚による感覚特性と機械的性質を調査した。その結果、皮付き1次加工材は視覚的に好まれ、 機械的性質も抜きん出て強く、強化部材としての活用が期待できる。2次加工材は視覚的に好まれ、かつ 機械的性質が皮なし1次加工材よりバラツキが小さく、主要部材としての活用が期待できる。また、2次加工材の編み構成は軽量で、引張り強く、家具の軽量化や転倒時のダメージ軽減に寄与することが期待できるなどの知見が得られた。 タケ材は、部材の処理方法や形状によって特性が大きく異なることから、集成材の比重の大きさとシート材や皮付1次加工材の引張強さ、加工性の良さや軽さを活用して家具全体の重心を下げ、転倒しにくいものにする他、家具に弾性を持たせるなどのアイデアの展開が可能であることを示した。