抄録
倦怠感は,感じ方が人によって異なり,推し量ることが難しいものとして捉えられている.それは,目に見える形状がなく,捉えどころのないものとして認識されているためである.医療現場では,患者の倦怠感を正確に抽出できるこれといった方法はなく,患者の言葉や憶測で判断をせざるを得ない現状がある.本研究では,倦怠感をモデル化するうえで必要なデザイン構成要素を明らかにすることを目的とし,デザイン要素を選定,各要素に最適な形状を制作,評価実験を行った.4段階評価の結果,凹みモデルが倦怠感を評価するのに有効であることが明らかになった.また,評価理由を分析した結果,凹みモデルは身体的な倦怠感を感じさせるのに有効であり,沈みモデルは精神的倦怠感を感じさせるのに有効であることが分かった.