日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第64回春季研究発表大会
セッションID: B6-06
会議情報

クリティカルデザインの実践と考察
ポストナチュラル時代の食問題を考える
本田 敬
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
「クリティカルデザイン」は、議論の活性化、今後の可能性の示唆により 、問題を考察することを目的としている。今回テーマに設定した「食の問題」については、デザインが直接的に解決できる部分は、それほど多くはないこと、また、危機意識の薄い飽食の日本(私達)が、今後自ら批評的な視点を持って問題に向き合っていかなければないこと。これらの点から、クリティカルデザインで「食の問題」を検証するのに適すると考えた。食品が、何かしら人工的に手を加えられるようになった、ポストナチュラルの時代に関連する3点の作品で構成され、広くとらえ所の無い食の問題を、これらの作品を元に、一つのフレーム(視界)を持って考察する試みである。
研究作品は、このシナリオに対応した道具(プロトタイプ)を制作し、それを使用している状況写真と共に提示した。それらは、10年先の未来から証拠品[evidence]として持ち帰ってきた(と想定した)物で、その時代に何が社会で起きているのかを、より詳しく認識するのに有効である。デザインの送り手、受け手、双方にむけて、少し立ち止まり考える契機となるよう、デザインの持つ社会性を、新しい表現の可能性とともに提示する。
著者関連情報
© 2017 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top