日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第64回春季研究発表大会
セッションID: PA-35
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産学連携によるメガネデザインプログラム
福井県のメガネメーカーと大学生の協働によるデザインプロジェクトの成果
森 優子*小林 政司*小永 組雄*小永 真也
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抄録

2016年から2017年、大阪樟蔭女子大学被服学科では、福井県鯖江市と福井県のメガネメーカーと協働して学生が商品企画からデザインまでを行う産学連携プログラムを行った。本研究では、この活動およびその成果について報告する。福井県は、メガネの国内生産の9割を占める一大産地であり、有名ブランドのメガネがOEM生産されるなど質の高い技術を誇っている。しかし、海外において低価格で大量生産されたメガネの台頭は国内生産に大きな影響を与えている。このような背景において、ファッションを学ぶ学生が国内生産される高水準のメガネについて学び、生産の現場に赴きデザインと製造過程を体験した。大阪樟蔭女子大学は2017年に100周年を迎えることから、プロジェクトは100周年を記念するモデルのデザインを目指して進行した。本モデルは、2017年5月にサンプルが完成予定であり、学内外から広く購入希望者を募り販売を行う。本プロジェクトは、学生がメガネの商品開発という貴重な学習経験を得たことのみならず、企業にとっては短期間でのメガネ制作を可能にする「メガネづくり体験」プログラムとして成果を導くことができた。

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© 2017 日本デザイン学会
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