抄録
現状のオーディオの大半は、スピーカが左右別体のコンポーネント型オデザインを採用している。しかしながら一般家庭向けのオーディオデザインという視点からは、コンポーネント型は専門機器的な印象が強く、一般音楽ユーザの生活環境への適合を考慮した場合、設置や配線が簡易な一体型(アンサンブル型)オーディオデザインの可能性が想定される。そこでBluetoothレシーバとデジタルアンプを一体基板化したアンプボードを搭載した一体型の試作機を開発した。レシーバを搭載することで結線することなく、電源投入後自動的にスマートフォンやPCとペアリング可能である。これによってユーザの操作性の向上が図られた。またこれまでの試作で再生低音に一定の量感を想定し、且つ自然な声音再生に留意した場合には13~16cmクラスのフルレンジスピーカの採用が適当との判断を得ており、FF-165WKを採用した。機器上面への花器や雑貨などの配置、ユーザが椅子に腰掛けた場合に適した音源位置を考慮し、脚付きの筐体を設計した。また脚部を設けることで全体の重量感を減ずることが可能となり、機器全体の印象を軽快にする効果が想定できる。