抄録
近年、グローバリゼーションの拡大やデジタル化の普及などにより、私たちの表象とコミュニケーションは大きく変化している。現在多くの分野で取り入れられているデザイン思考は、私たちが直面する複雑で絡み合った課題や問題に取り組むための創造的かつ実践的な方法として注目を集めている。本発表では、デザイン思考との関わりにおいてデザインを捉えることにより、新しい社会環境で浮上する様々な変化を検証するための「デザインにおける四つの秩序」のフレームワークを提案する。このフレームワークは、デザイン素材からプロダクト、流通、そしてステークホルダーへと展開する四つのデザイン・プロセスの領域に焦点を当てた分析ツールとしての機能を果たすと同時に、それぞれの領域間に存在する関係性を明確にし、表現的、コミュニケーション的、そして社会的な資源の使用に依存するデザインの活動を理解するために役立つものである。