抄録
昨年度、本学会にて起立介助・移乗介助を行う介助者の身体負担軽減のための介助用装着型補助具の開発について、介助用装着型補助具と既存の介助ベルトを使用して、要介護者を ①座位姿勢から起立させる動作、②椅子から他の椅子に移動させる動作を行い、その際の身体的な負担について介助者、要介護者の主観的評価を行った。その結果、介助用装着型補助具は介助ベルトを使った介助に比べて、身体負担の軽減に有効であることを報告した。
本研究では、前年度の研究結果を踏まえ、介助用装着型補助具を利用したときの介助負担の軽減度合を 「椅子に座位した要介護者を起立させ、立位姿勢の向きを変えて、他の椅子へ座らせる」模擬的な3つの介助作業を行い、その際の介助者の筋電図と動作解析を用いて、介助用装着型補助具の有効性を検証した。その結果、介助用装着型補助具を使用した介助方法は、介助者の腰部負担の軽減に効果があることが明らかとなった。