抄録
本研究は,博物館で糸電話の作法と展示物を擬人化した音声を用いて,あたかも展示物と会話しているかのような体験を来館者に提供するシステムを提案する.製作機器は使用者が展示物の名前を呼びかけると声を認識して,名前を呼びかけた展示物が話しているかのような音声を流す.これにより,展示物を楽しみながら学ぶという博物館の利用目的に合致した学習を支援することを目的とした.結果として,展示物への親しみや学んだ感覚を強くし,鑑賞の楽しさを向上させることができた.結論として,本システムを用いることで展示物を楽しく学ぶことを支援できること,使用者が展示物のキャラクターを感じやすくなること,糸電話の作法により操作の理解を早める可能性があること,の3点を明らかにした.