抄録
今日,ビジネス環境の大きな変化が生じる中,組織全体の文化を変え経営戦略として変革を起こす武器として,デザインへの期待が高まっている.一方,地域の中小企業等においても,自社の強みを活かし多様化・高度化する顧客ニーズに応える魅力ある製品開発等を実現するためには,デザインの戦略的な活用が極めて重要なテーマとなっている.地域の公設試験研究機関デザイン部門や行政などにおいては,デザイン導入・活用に意欲のある中小企業が,デザインの考え方・手法を学び効果的な実践につなげられるよう様々な取組を展開しているが,いまだに十分活用できていない.著者らは、デザイン導入・活用段階にある地域中小企業等が,現状のデザイマネジメント活動の盲点や課題を認識し,より効果的な取組に関する知識を得られるよう支援するためのツール等の提案を計画している.本稿では,本研究の先行仮説であるデザインマネジメント活動を捉えるフレーム「4×4デザインマネジメント活動モデル」の妥当性などを探るため,先行研究等の調査とともに,中小企業支援において経験豊富なデザイン事業者へのヒアリング調査を行ったので,その概要について報告する.