日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
セッションID: A3-02
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サービスデザインスプリントの提案
サービスデザインプロジェクトにおけるデザインスプリントアプローチの適用
*長谷川 敦士赤羽 太郎
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抄録

さまざまなデザイン手法を活用して事業を開発するサービスデザインは、企業や行政において活用されている。サービスデザインの手法は、基本的なユーザー中心の考え方に加えて、包括的な視点や、サービス利用も含めた体験全体の考慮などが含まれている。また、基本的に事業自体を企画するものであるために、持続可能性やオペレーションの最適化などの要因も考慮する必要がある。こういった多岐にわたる検討はそもそも探索的でありプロジェクト計画が立てにくい側面がある。さらにに加えて事業決裁者や利害関係者との合意も同時に進める必要がある。一方、2015年頃から、アジャイル開発の手法をデザインに応用したデザインスプリントと呼ばれるアプローチが生まれている。本発表ではサービスデザインをデザインスプリント形式で遂行するサービスデザインスプリント(SDS)手法を提案する。SDSにはいくつかの形式があるが、本発表のSDSは、6週間で課題やアイデアにもとづき具体的なサービスの企画と具体的なプロトタイプとをアウトプットする。本発表では、SDSの具体的なアプローチと、数十件のプロジェクト実施を元に得られた示唆を紹介する。

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© 2018 日本デザイン学会
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