図解は議論を深める視覚ツールとして有効である(渡辺ら, 2017, 2018)。本研究では、富士ゼロックスが開発した図解の改善版を使って大学三年生の討議を発言時間・回数・内容・描画表現などに焦点を当てて観察および分析した。修正された図解ガイドは、学生に深い議論の方法を限られた時間内で段階ごとに教示していくことが確認された。また、事実や概念の共有、事実と概念の関係性を明示する適切な名称付け、そして学習環境として広めのホワイトボードが効率よく深い議論を進めるために不可欠であることが明らかとなった。更に、タブレット型ガイドを用意することで、学生達が自分達で議論の進行を管理できるようになり、教員の指示を減らすことができた。したがって、教員は各グループの内容指導に専念でき、学生達の深い議論を促進することに繋がった。