日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第67回春季研究発表大会
セッションID: K-04
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フィンランドと秋田で行ったアンケートによる比較調査
*山内 貴博
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抄録

本研究は,都市の住環境について,フィンランドと秋田の高校生を対象に行ったアンケート結果の比較から,場の固有性が生まれる要因を分析している。筆者は2006年に「街の雰囲気のちがいとは何か?」という疑問から,場の固有性の論理を解明する目的で研究を始めた。当初は,地形と景観の関係にみる場の固有性や,風景における人間の印象に残る要素の構成から,場の固有性の生まれる理由を考察した。2013年から秋田公立美術大学に赴任し,都市の格子状街路に着目して「東西軸を目抜き,南北軸を緑,に設定する織物を織る様な景観まちづくり(メヌキとミドリ)」のコンセプトを立案した。2015年に盛岡地域の調査と,2016年と2017年に男鹿地域の調査を行った。調査の結果,川の水上・水下に着目した「エネルギー供給の水系ネットワーク」のコンセプトを立案した。ところで,樋口忠彦は著書『景観の構造』において,日本の景観について棲息地を七つに類型化しており,その中に「蔵風得水」という型がある。この型と,筆者が実務経験で学んだ「一室空間住居」という建築の型が,空間の内と外,又はスケールを超えて同じ空間構成である「同型性」について解明したところである。

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