1921年創業の横浜のカザマは近現代日本の代表的籐家具メーカーの一つである。戦前は横浜で製作して、神奈川県内を商圏としていたが、戦後1960年代初頭以降、籐の原産地に近い、香港、台湾、フィリピン、インドネシアの提携工場で生産する仕組みを整え、国内では営業所網を日本全国に展開した。また直売店マダムロタンを設立してフランチャイズ店網を構築した。また直販及び特注籐家具営業をするヨコハマアールロタンを設立した。カザマの籐家具には、欧米各国の伝統的デザインの影響が見られる。また国内同業他社との競合により、モダンデザインの影響も受けた。戦前期のカザマの籐椅子の骨組みは竹材、座枠は木材、巻き・編みは皮籐であったが、戦後期の骨組みは太民籐材になった。