日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第67回春季研究発表大会
セッションID: Q-04
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紙媒体における特殊印刷加工が読み手に与える影響
*三谷 全哉中村 亮太木谷 庸二
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抄録

近年では電子媒体の躍進が目立つが、紙媒体の市場規模も未だ大きい。また最近では感性価値に訴えかけるマーケティング手法が好まれており、紙媒体はまだまだ利用価値の高い情報媒体であると考えられる。本研究では、紙面上に異なるテクスチャを与えられる特殊印刷加工に着目し、グラフィックの中の一部コンテンツに加工を行うことによる読み手への影響と、どのような場合に加工が効果的であるかを調査した。実験では企業の採用パンフレットをサンプルとして用いており、定性調査を1回と定量調査を3回の計4種類の実験を通して探索的に調べた。 その結果まず、パンフレットの評価と読み手のパンフレットに対する行動に相関があることが示唆された。次に、特殊印刷加工を行う場合、元の単一コンテンツの印象、特殊印刷加工自体の印象、加工前のパンフレット全体の印象の三者に統一感があると、加工を施したパンフレットの好感度が上がることが明らかになった。一方で、加工によって読み手に触察行動の誘発は可能だが、その行為自体がパンフレットの「好き・嫌い」を生む訳ではなく、手に取ったり中を読んだりするという行動を起こす直接的要因とはなりにくいことも分かった。

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