70年代後半から90年代にかけてカンボジアでは大量虐殺に続く度重なる政権交代で政情不安が続き、現在までも東南アジアで最も貧しい国と言われてきた。昨今では近隣や欧米諸国による開発が盛んである一方、依然として教育の分野、特に美術教育は蔑ろにされている傾向にある。このまま美術教育を疎かにすることは、クメール美術の復興・保存を困難にするだけでなく、カンボジアの芸術文化が衰退することになりかねない。
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;本研究の目的はカンボジアの教育現場の現状を把握すると共に、授業設計及び評価方法を検討することである。