本研究では、2012~2019年に筆者が企画・運営を行ってきた社会課題をテーマとしたデザイナーと市民を対象とする参加型ワークショップをケーススタディとし、当事者の視点から、成果の社会実装までを含めた全てのワークショップのプロセスにおける、デザイナーの役割と最終アウトプットの関係性を評価することを目的とする。ワークショップの参加者構成やプロセスにおけるデザイナーの活動の可視化をし、分析することにより、デザイナーが多いチーム、またデザインの分野が多いチームのアウトプットの評価が高い傾向が考察された。また、デザイナーの情報整理力、創造力、可視化力、コミュニケーション力及びリーダーシップを発揮することで、より質の高い社会課題への提案、また実践にむけて継続する活動が考察できた。