日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第68回春季研究発表大会
セッションID: 4B-04
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ユニバーサルデザインの活動における意図しきれなさのもつ価値
「SSPE青空の会」におけるオンラインワークショップの実践を通して
*南雲 まき
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抄録

本稿は、新型コロナウイルス感染症拡大の状況下で、重度の障がいをもつ参加者を中心に、その家族や支援者など多様な参加者を対象にしたオンラインワークショップの実践を省察するものである。感触や温度の異なる様々な素材を準備し、多様な実態の参加者が参加できる「ユニバーサルデザイン」の活動を計画して実践を行った。その結果、多くの参加者が楽しんで活動に参加したが、最も参加者の興味を引き出した素材や活動は、計画者の意図しないものだった。本実践を通し、計画者が意図しないで生じる価値を尊重することが、ユニバーサルデザインの活動を実践する上で重要なのではないかと考えた。

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