一般的にデッサンを学ぶことは描画技術の習得を目的にしているかのように見えるが、実際は観察眼の向上を目的にしていることが多い。このことからデッサン習熟者は観察眼が養われた人間であり、より観察と描画の繰り返すと考えられる。すなわち、描画物と観察対象物間をより多く移動するということから、デッサン習熟者は視線移動量が多いと仮説を立てた。これに基づき、習熟者と非習熟者の描写中の視線移動量の差を測定・分析をした。実験を行った結果、使用したアイトラッキング機器の技術課題等から「習熟者は視線移動量が多い」という仮説に対し確信に至るほどの結果を得ることはできなかったが、傾向は読み取ることができた。そのなかで視線遷移傾向を5つに分類し、それらの傾向も習熟度によりパラメータわけすることができると考えた。今後、これらの傾向について更なる研究を行うことでより確信に近い結果を得ることができると考えられる。