日本では共働きの家庭が増えるなか,夫婦の家事分担は進んでいない.原因は夫が「名もなき家事」を知らないためではないかと指摘されている.名もなき家事とは,名前のある家事に含まれている,小さなつなぎの家事のことであり,快適な生活をおくるために必要な,大切な仕事である.本研究では,名もなき家事を知らない人に理解してもらうため,事典を制作し,情報の表現手法を検討した.調査から,理解を深めるためには,家事自体の存在を伝えること,そして,理解に重要な情報を伝えることが必要であると考えた.また,家事は文の表現よりイラスト表現の方が興味を引きやすいと考えた.最終的には,行動,場所,目的,タイミング,の4項目で分類し,イラストで表現した家事100事例を掲載し,検索,解説,連続家事一覧の3部門で構成した事典「名もなき家事大全」を制作した.