日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第68回春季研究発表大会
セッションID: 1A-04
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映像制作における研究者との共創コミュニケーションの考察
医師・医学者との学術映像制作を事例に
*岩倉 正司元木 環
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抄録

映像表現は,形態や機能を示すことに適しているため,医学研究において,従前から研究成果の報告や教育コンテンツに多用されている。近年では,映像表現の技術は制作アプリケーションによって様々な表現を生み出すことが可能になったため,研究者自身で制作されることも多い。こういった学術映像,とりわけ医学研究映像の制作では,形状や動きなどに正確性が求められ, 映像表現技術を如何に使うのか重要である。その専門家である研究者が映像制作に長けていれば自身で表現できるが,そうでない場合,専門の制作者と共同で制作をすることになる。筆者らは,このような場合,研究者は自らの興味や関心が幅広く,一番表現したい事を,制作者に言語化して事前に伝えられない場合があり,研究者も制作者も互いに当事者性をもって制作を進めることが,適切で価値の高い映像制作に重要であると考えている。

本発表で取り上げる制作は,医学者ら自身により制作さられていたが,映像表現の壁に当たり,学内の映像制作の専門家である筆者らを紹介され,課題の在処(どこがよくないため,思うような表現にならないのか)がわからないと相談があったことから制作が始まったものである。

本発表では,この制作の打ち合わせ時の記録(録画ビデオ,電子メール)から,一連のデザインプロセス上のコミュニケーションを省察し,研究者と制作者が,どのように課題の在処を発見し,制作上の関係性を構築していったのか,そのコミュニケーションを考察するものである。

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