先天性視覚障害はその発生率の低さから希少障害ともいわれるようになってきている。そのことが視覚障害乳幼児とその保護者が視覚障害に関する情報を入手したり、仲間と出会うことを難しくしている。そのような現状の中で2013年に「視覚障がいを抱える乳幼児とその家族を支える会 ひよこの会」が発足した。ひよこの会では様々な企画を開催し、SNSによる会員相互の情報交換を活発に行っている。視覚障害という共通のワードを有する保護者達は、日常的な子育てに関する自らの経験を語り合い、その対話によって共感を築き上げていく。そして、それらは情報として会員間で共有されている。本稿では、視覚障害児を育てる保護者が有する「暗黙知的ノウハウ」を抽出し、共有する具体的な方法を構築する意義を明らかにする。