日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第68回春季研究発表大会
セッションID: 2D-02
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対話型ワークショップによる暗黙知的ノウハウの抽出
視覚障害児支援における暗黙知的ノウハウの抽出・共有手法 (2)
*赤井 愛若林 尚樹政倉 祐子三科 聡子
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抄録

視覚障害児の発達過程は非常に多様である。家庭や療育施設では、各児の状態に応じた多くの試みがあり、その中には『暗黙知的ノウハウ』が数多く存在していると推測される。一方で視覚障害乳幼児数は減少傾向にあり、これらノウハウの共有が困難な状態に陥りやすく、保護者の多くは就学に向けたレディネス形成に不安を抱えている。療育者・保護者が対話を通して個別に蓄積されたノウハウを可視化し、それを広く共有することは、今後の視覚障害児支援にとって重要な課題であると言える。そこで本報では『おしゃべり知』として、療育者及び保護者の多様なノウハウの抽出と及び可視化手法として、オンラインによる対話型ワークショップ開発を行った。「きっかけカード」による話題の提示と「落書きグラフィック」の活用により活発な対話が見られ、経験に基づくノウハウや新たなアイデアが多く抽出された。ワークショップ内で抽出されたノウハウの分類や発話量による対話パターンの分析を行い、より円滑なノウハウの可視化・共有につながるワークショップ設計の要件を抽出した。

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