主催: 日本デザイン学会
会議名: 日本デザイン学会第71回研究発表大会
回次: 71
開催地: 九州産業大学
開催日: 2024/06/21 - 2024/06/23
本研究は,VR空間に設置された放物面シェルの相貫体からなる空間造形物の開口高さが,その空間の体験者が感じる「入りたさ」にどのように影響を与えるのかを感性評価によって調べることを目的としている。実験協力者は大学生の男女22名である。VRゴーグルを装着し,5種類の空間形態モデルを配置したVR空間を体験した後,5種類の空間形態を対象に24の形容詞対を用いたSD法による感性評価を行う。また,各空間形態モデルについて100点満点で「入りたさ得点」をつけてもらい空間の印象についてのインタビューも行った。因子分析と重回帰分析を用いて評価データを分析した結果,4つの主要な因子が抽出され,特に評価性因子が「入りたさ得点」に最も影響を与えることが予測できる。
評価性因子と他の因子の相関を調べた結果,開口高さが低い空間造形物では,安心感や落ち着きによって「入りたさ得点」が高い傾向が見られた。開口高さが高い空間造形物では,明るさや開放感によって「入りたさ得点」が高い傾向が見られた。一方で,開口高さが高すぎる印象を与えると,落ち着きなさや非現実感によって「入りたさ得点」が低い傾向が見られた。