日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: B1-07
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公共施設における無断駐車防止のためのナッジを活用したデザインの効果
*山下 万吉西田 麻希子
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キーワード: ナッジ, 行動変容, 公共施設
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抄録
天神山文化プラザは岡山県民の身近な芸術文化活動と情報発信の拠点として、展示室、ホール、文化情報センターなどを備えた公共文化施設である。敷地内には利用者のための無料駐車場が24台分あるが、目的外利用の無断駐車が常に発生し、正規利用者の妨げになっている。しかし、予算の関係上、防止に多くの費用をかけることができず、また、施設職員が監視するなど、現状以上の労力をかけることもできない状況にある。そこで、なるべく手間や予算をかけずに無断駐車を防止するため、「目」のナッジによる行動変容の効果を応用した設置物を制作した。研究の目的は、目のビジュアル表現に違いがある場合の抑止効果について検証することである。本研究では、目を含む「顔のイラスト」案と「多人数のイラスト」案の二案を設置し、それぞれ2週間ずつ無断駐車を測定しつつ、抑止率と発生率の変化という二つの観点から効果検証を行った。結果として、両案ともに目的外利用台数の減少と抑止数に効果が見られ、無断駐車を45〜50%抑止したという結果を得た。また、設置物を見た人が、次回以降、無断駐車をしなくなる効果も期待できるため、抑制台数以上の効果があったと考える。
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