抄録
この研究は、小児患者が入院生活をより楽しく過ごすためのインテリアデザインを探求するものである。2024年4月から2025年1月まで、九州大学病院×デザインプロジェクトの一環として実施され、デザイン思考を用い、現場観察とプロトタイピングを繰り返しながら、子どもの視点に立った環境改善を目指した。現場観察では、プレイルームや中庭が「無機質で圧迫感があること」「 子ども目線に立った装飾が不足していること」が明らかになった。分析を通して、「美的表現」「自然を感じられる要素」「患児が参加できる要素」 を軸としたデザインフレームワークを構築し、室内装飾と中庭装飾の2つのプロトタイピングを実施した。特に、風を感じることができるモビールや、子どもたちが参加して作ることができる装飾品を通して、医療環境の心理的負担を軽減するデザインを提案した。