日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: B5-05
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論文の形式を設計する意義を当事者の目線から考える
*阿部 拓也
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抄録
本稿では、「論文の形式を設計する意義とは何か?」という問いに私なりに答えることを目的とする。その目的を達成するために、本稿では私が論文の形式を設計した方がよいと考えるに至った経緯を起承転結で説明する。起では、国際タイ学会で論文が不採択となり、序論(introduction)・方法(methods)・結果と討論(results and discussion)を組み合わせたIMRADという形式を勉強し始めたことを述べる。承では、解説書を読んでIMRADを学び、その書き方をヴァナキュラー建築国際会議で体得したことを論じる。転では、IMRADがあらゆる発表や論文を評価する考え方の軸となり、それとは別の形式をもつ民族誌が読みづらくなったことを記す。結では、人類学者や人類学徒と議論してIMRADを相対化し、その形式に代わる論文のあり方を模索し始めたことを描く。このような起承転結をふまえて、本稿では「論文の形式が研究者としての考え方をよくも悪くも左右する」と結論づける。だからこそ、研究者は自分の考え方に影響を及ぼす論文の形式を設計した方がよいと考える。
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