抄録
都市と地方では経済・交通格差が著しく,交通空白を解消する為に,各地域では自治体が中心となり,施策を講じている。一方,科学技術で社会実装を行い解決する事や産官学や地域での共創の取り組みも行われているが,交通分野を中心とした成功事例は確認出来ない。このような状況から,地域・事業の実現においては,地域の状況を深く捉え,関係者との活動を通して適正な事業を検討,必要な技術を見極め,適切なソリューション開発・導入をめざす協創活動を行っている。本研究は,茨城県・日立市,日立市金沢学区コミュニティ推進会との協創活動を通じて,地域内交通の構想から施策検討を行い,実証実験・評価を繰り返し,地域モビリティとして本格運行・持続運用に繋げた活動を振り返り考察する。取り組みでは地域・事業協創手法である文化形成の視点・社会技術の視点でプロジェクトデザインを実践した。事業化を目標とした3者と地域関係者での継続・維持の協創活動を実施し,推進方法の改良行った。4フェーズにおいて各関係性を意識し,関係者で検討,人の活動・社会を支える視点から問題を解決・機会を創出し,中短期での地域・事業協創の有効性を確認した。