抄録
本報では,挫折から自己成長へのプロセスモデルを作成し,そのモデルをサービスデザインに活用する方法を試行することを目的としている。まず,インタビューから得られた挫折経験の事例を,挫折から自己成長への過程における区分ごと類型化する。その類型をもとにモデルの作成を試みる。作成したモデルを用いて挫折経験の事例ごと経路を確認し,挫折から自己成長への要因を考察する。確認できた16経路から,挫折からの自己成長には反すうのポジティブな働きと知人の支援を受けて結果を獲得することが重要であることが考察できた。また考察結果から,挫折経験をより自己成長へと導くためのサービス案を2案試作し,6名を被験者に評価した。評価から,挫折から自己成長へと導くには,挫折後に他者から具体的な指針を示すことや,体感的に成長が分かる要素などが重要だと考えられる。今後,サービス案をより実用的にするため,改良を加えることを目指していく。