抄録
本研究では、「陳列棚のないドラッグストア」をバーチャルリアリティで試作し、ユーザーテストを実施した。被験者は専門家14名と非専門家20名であった。「陳列棚のないドラッグストア」のVR店舗内空間、家具、およびタブレット端末画面は著者らがSTYLY、CINEMA 4D、Keynoteを使用してデザインした。ユーザーテストでは、被験者はVR店舗とタブレット端末の体験後、被験者はWebフォームを用いて①VR店舗の印象、②家具(テーブル、カウンター、ブース)のデザインの好み、③オープンスペースの活用方法、および③従来の陳列棚のある店舗と比較した場合の長所と短所に関する設問に回答した。調査の結果、専門家、非専門家いずれにおいても「陳列棚のないドラッグストア」の近未来感、洗練さ、開放感、落ち着きなどは高く評価されていたものの、人目が気になるという評価もやや高かった。個人用ブースは非専門家よりも専門家にやや好まれる傾向が見られた。専門家からは主に店舗運営の観点から、非専門家からは主にユーザー体験の観点からのフィードバックを得ることができた。