抄録
横浜美術大学(横浜市青葉区鴨志田町)には正門、南門、北門の三つの校門がある。2024年度からの路線バス停留所の変更に伴い南門を正門に代えるための計画・設計を行なった。2019年に本学キャンパスサイン(屋外サイン)整備が完了しており、正門の位置が変わることに伴う動線変容によるキャンパスサインシステムやサイン拠点機能の見直しを検証する上で、新しい正門デザインのあり方は重要であった。また正門改修デザインは、本学のブランディングデザインにも大きく関わり、ひいては地域と本学の関係性を示唆する結節点として、環境デザインの視点から本学の将来性と地域との関わりを標榜するヒト・モノ・バ・コトのあるべき姿を追究・実現した。正門改修整備後に学内アンケート調査を行い、ユーザーである学生や教職員らのデザイン評価や今後の課題を導き出した。キャンパスサインデザインを出発点に、横浜美術大学の環境デザインは次のフェーズへの準備が整った。