日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: PA-66
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ブランドマスコットの恋愛騒動:キャラクターの変更がブランド愛着と行動反応に与える影響
*李 芷葳范 熙文
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抄録

本研究は,7-ELEVEN のブランドマスコットが彼女

を変えたというニュースが消費者の感情的反応およびブラン

ド関連行動に与える影響を調査することを目的としている。

ブランド擬人化の普及が進む中で,消費者はブランドマスコ

ットに対して機能的なつながりだけでなく,感情的な愛着や

社会的同一視を形成している。ブランドキャラクターが恋愛

関係の変更など,明示的な物語の変更を受けると,消費者の

感情や態度を引き起こし,その後,ブランドに対する認識や

行動反応に影響を与える可能性がある。本研究では,定期的

に 7-ELEVEN を利用している顧客を対象に質問紙調査を実

施した。マスコットの関係性の変化に対する参加者の認識に

基づき,サンプルは情報を得たグループと得ていないグルー

プに分けられ,合計 325 件の有効回答が収集された。アンケ

ートは,ポジティブ感情・ネガティブ感情(PANAS),ブラ

ンド同一化(BIS),ブランドパーソナリティー(BPS),ブ

ランドロイヤリティ(LO),ブランド支援行動(BSB),ブラ

ンド愛着(ATT)の 6 つの構成要素を測定し,評価した。グ

ループ間の差異は t 検定を用いて分析された。結果として,

情報を得たグループは PANAS,BIS,LO,BSB,ATT のす

べてにおいて情報を得ていないグループよりも有意に高いス

コアを示したが,BPS に関しては有意差は見られなかった。

これらの結果は,ブランドマスコットに関する文脈の変化が

消費者の感情的および行動的なブランド反応に大きな影響を

与えることを示唆しており,ブランドコミュニケーションお

よび感情的マーケティングにおける擬人化されたキャラクタ

ーの戦略的価値を確認するものである。

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