主催: 日本デザイン学会
会議名: 日本デザイン学会第72回研究発表大会
回次: 72
開催地: 札幌市立大学
開催日: 2025/06/27 - 2025/06/29
本研究は,7-ELEVEN のブランドマスコットが彼女
を変えたというニュースが消費者の感情的反応およびブラン
ド関連行動に与える影響を調査することを目的としている。
ブランド擬人化の普及が進む中で,消費者はブランドマスコ
ットに対して機能的なつながりだけでなく,感情的な愛着や
社会的同一視を形成している。ブランドキャラクターが恋愛
関係の変更など,明示的な物語の変更を受けると,消費者の
感情や態度を引き起こし,その後,ブランドに対する認識や
行動反応に影響を与える可能性がある。本研究では,定期的
に 7-ELEVEN を利用している顧客を対象に質問紙調査を実
施した。マスコットの関係性の変化に対する参加者の認識に
基づき,サンプルは情報を得たグループと得ていないグルー
プに分けられ,合計 325 件の有効回答が収集された。アンケ
ートは,ポジティブ感情・ネガティブ感情(PANAS),ブラ
ンド同一化(BIS),ブランドパーソナリティー(BPS),ブ
ランドロイヤリティ(LO),ブランド支援行動(BSB),ブラ
ンド愛着(ATT)の 6 つの構成要素を測定し,評価した。グ
ループ間の差異は t 検定を用いて分析された。結果として,
情報を得たグループは PANAS,BIS,LO,BSB,ATT のす
べてにおいて情報を得ていないグループよりも有意に高いス
コアを示したが,BPS に関しては有意差は見られなかった。
これらの結果は,ブランドマスコットに関する文脈の変化が
消費者の感情的および行動的なブランド反応に大きな影響を
与えることを示唆しており,ブランドコミュニケーションお
よび感情的マーケティングにおける擬人化されたキャラクタ
ーの戦略的価値を確認するものである。