日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第73回研究発表大会
セッションID: A-06-02
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伝統的寝台「彫花床」にみられる空間意匠
中国湖南省桃源県における聞き取り調査に基づいて
*楊 夢妮, 青木 宏展, 植田 憲
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抄録

本稿は、中国湖南省常徳市桃源県の民家にみられる伝統的寝台「彫花床」を対象とし、民家調査および聞き取り調査に基づいて、住空間におけるその中心性を考察したものである。彫花床の中心性は、三つの点から捉えることができる。第一に、寝室内で居住条件に配慮した位置に据えられるとともに、床体と廊廡による階層的な構成を通して空間の最奥部を成していること。第二に、起居・労働・休息の反復のなかで、日々の出発と帰還のリズムを支える拠点となっていること。第三に、出産や葬送といった人生の節目において重要な場となること。こうした中心性が、空間への配置と実践の反復を通して形成されるところに、彫花床にみられる空間意匠が成立している。

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