主催: 日本デザイン学会
会議名: 日本デザイン学会第73回研究発表大会
回次: 73
開催地: 千葉工業大学 津田沼キャンパス
開催日: 2026/06/12 - 2026/06/14
本研究は、群馬県みどり市大間々町の私設公園「わがままパーク」における、子どもと大学研究室による遊び環境の共創プロセスを分析した。2025年4月より実施されたWSでは、個の発想の継続性を担保する「記名性」と、学生が1対1で支援する「バディ制」を導入。まち探検での遊び要素抽出や116件のアイデアに基づく模型制作、空間的翻訳を経て最終案を統合した。分析の結果、バディ制は子どもの潜在的な意図を空間提案へと橋渡しする「翻訳行為」として機能し、記名性は個の関心の変遷を一貫して捉える有効な手法であることが確認された。多数決ではなく、対話を通じた相互作用により他者の提案を調整・拡張するプロセスは、個の発想を起点とした自己組織的な環境形成の一端を示している。本実践は、多主体協働のデザインにおいて子どもの意図を空間へ実装するための方法的知見を提示した。