日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第73回研究発表大会
セッションID: A-09-03
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情報社会における「間」のあり方を探る
暮らしの観察と編集による実践的リサーチ
*中山 華琳, 津田 和俊
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抄録

本研究は、情報過多でスピードの速い現代社会において、生活の中で失われつつある「間」のあり方を、大学生の暮らしの観察と編集を通して明らかにすることを目的とする。「間」を空間的・時間的・心理的に生まれる余白として捉え、京都府内の五大学に通う20名の大学生を対象に、住居訪問によるインタビュー調査をおこなった。調査の結果、対象者は情報やタスクの速さに流されながらも、日常の中で意識的に「間」をつくり出す実践を行っていることが明らかになった。これらの実践は、時間のリズムの調整、スピードから距離を取る行為、心の余白を育てる工夫の三つに整理された。さらに、調査結果をもとに冊子、ワークショップ、展示を制作・実施し、「間」の実践を共有する試みをおこなった。その結果、行動を強制しない形で生活を振り返るきっかけを提供できることが示された。本研究は、「間」を生活感覚の再編集として捉え、デザインが人々の暮らしの感じ方に介入しうる可能性を示すものである。

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